2006.08.12 裏金 <<20:23
ニュースでも話題になっている「裏金」。
組織にはつきものなのかもしれないが
うちのPTAにも、それらしきものが、かつて存在していた。
不正な収入ではないのだが
表立って報告されていないお金。
収支決算がキチンとされていれば、存在しないはずなのだが
なぜかお化けのようにフラフラとしているお金。
PTA役員が個人的に使っているのなら
それは大問題になるのだが
そういうこともなく、「何かのときのために」と
温存されてきたお金である。
いや、温存というより、扱いに困っていつまでも残ってきた、というのが正しいかも。
お金は、隠すより、使うほうが難しい。
使ったお金は記録に残る以上、報告しなくてはいけない。
「何かのために」とは言いながら、実際に使うときには
「どこからこのお金は出てきたの?」と指摘されてしまうのが、「裏金」である。
それが問題になるので、長い間手をつけられてこなかった、というのが本当の理由だろう。
そういう「へそくり」があってもかまわないじゃない、と思う人もいれば
明朗な会計を望む人もいる。
数年前、このお金をなくそう、と会計さんが頑張った。
講習会の謝礼、車代などの心付けのように、領収書の必要のないものにしか使えない。
少しずつ切り崩していき、ようやくなくすことができたときには
「肩の荷が下りて、ホっとした」心境だったことだろう。
自分の任期が終われば、あとはどうなっても、、という人もいる。
後々のことを考えて、がんばる人もいる。
PTA活動はボランティアであり、個人の考え、やりかたを統一することは難しい。
だが、もしも自分が、その「後々」の役員に当たってしまったら?
先輩に感謝するか、憤慨するか。
「裏金」は、そのPTA組織のありかたのひとつの顔でもある。